事業計画の考え方
経営とは、事業の目的(経営理念、経営目標)に沿って経営資源(人、モノ、資金)を事業に投入して付加価値を創造し、ターゲットとなる市場に「価値の有るもの」を提供してリターン(収益)を得る活動であり、事業計画とは、現在及び将来得られる予定の経営資源を活用してどの様な手段で収益を得て行くのかを示したモノです。 一般的に数字の事業計画を作ろうと思うと最低限以下のような計画を作ることになります。
・売上(販売)計画
・調達(仕入、人材、資金)計画
・人件費・経費計画
上記の数値計画を組み合わせることで数字だけの事業計画は出来あがりますが、数値計画を実現するための「行動計画」がなければ事業計画は実現できません。
下記の図の様に、販売計画を実現するためには、「商品戦略」と「市場戦略」に基づく商品開発や販路開拓が必要であり、調達計画では「商材調達」「人材調達」「資金調達」の具体的なプランが必要です。更に両方の計画を組み合わせたバランス調整も大切です。
数値計画の行動計画への落とし込み
事業からより多くのリターン(収益)を得るためには、単純に考えれば売上を上げてコストを下げる手段を計画し実行する必要があります。 以下の図は、収益性向上を実現するために何をすべきかの検討事項をブレイクダウンして展開した例ですが、展開された各検討事項ひとつひとつについて具体的な手段を考える必要があります。 具体的な手段が決定したら更にその実行方法を行動計画に落とし込み「誰が」「何を」「いつまでに」「どの様に」して実行して行くのかを決定する必要があります。
なお、行動計画を作成する際に大切なのは「出来るだけ具体的な内容であること」「優先順位をつけること」「責任者を決めること」です。
行動計画の作成と実行支援
検討すべき経営課題に対する具体的な手段が決定したら、いよいよ行動計画に落とし込んで行く作業に入ります。 行動計画に必要な要素は、行動計画のカテゴリ(大分類、小分類)、具体的な手段、目標数値、達成時期、責任者、主担当者、そして行動計画の実績評価欄です。 実績評価欄には、行動計画毎に設定した目標数値に対する評価記号や達成率を記し、未達成の場合の原因と今後の方針も併せて検討します。 行動計画の具体的なサンプルは、以下の図をクリックして別ウィンドで開くサンプル書式をご参照ください。
行動計画は、作成して終わりではありません。(Plan)計画を作成し必要があれば修正する、(Do)行動計画を周知徹底して実行する、(Check)計画の進捗状況を管理する、(Action)計画と実績のかい離を分析し解決するために計画修正にフィードバックする、 ことで実行可能性を高めていくためのPDCAサイクルを回し続ける必要があります。
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