2021年07月10日(土)に、大阪経済大学の「中小企業診断特論」の授業で、中小企業における情報化支援の講師を担当しました。

開催日2021年07月10日(土) 13時00分~15時30分
開催場所大阪経済大学 北浜キャンパス
主催(共催)大阪経済大学 中小企業診断特論 小野知己
講師中小企業診断士 秋  松郎

中小企業に情報化支援が必要な理由

  • 事業の継続性と成長性を維持するためには、業務のデジタル化が必須要件
  • 2025年の壁は、レガシーシステムをサポートしていたIT人材の引退で運用の限界を迎える。
  • これまで疑問を持たなかった企業文化(業務・慣習)が変革の阻害要因として認識された。
  • DXとは、企業文化(人の心)まで変革すること(中小企業には難しい)

中小企業の業務改善にIT活用が進まないのはなぜか?

  • 中小企業のIT導入の課題は「コスト」と「人材」である。
  • クラウド型アプリの登場で「コスト」と「人材」の壁は、非常に低くなった。
  • 中小企業は「現状維持バイアス」が高く「変化への対応力」が低いことが多い。
  • 生産性を向上するするためには「埋没コスト削減」と「属人化の排除」がポイント
  • 経営資源が乏しい中小企業は「利益貢献度の高い作業」への時間配分を増やすことが大切

事例からの学び

  • ECRSのS(単純化)は、ITツールを活用した情報化支援が生かせる分野である。
  • 社内提案だけでは腰を上げない経営者も、同業他社の動きには敏感である。
  • 新型コロナ禍で変化に対応せざるを得ない状況の企業もある(機会として活かすべきである)
  • マーケティング活動は、本社と現場のコミュニケーション活性化と権限移譲が必要である。
  • 事業の継続性と成長性を維持するためには「企業文化の変革」 と「情報化」は不可欠である